入院や通院時に保険金が出る医療保険。貯蓄型と掛け捨て型のメリットとデメリットとは

投稿日:2016年7月22日

医療保険には貯蓄型と掛け捨て型の2つのタイプがあります。どちらを選ぶかは契約する本人の意思ですが、それぞれのメリットとデメリットに注意です

1. 医療保険の2つのタイプ

 医療保険を選ぶ際に、貯蓄型と掛け捨て型の2つの基本的なタイプから選ぶことになります。インターネットで売れている主流は保険料が断然安い掛け捨て型となっています。ただどちらにもメリットとデメリットがありますので、お互いの長短をしっかりと見極めていく必要が出てきます。

2. 貯蓄型のメリットとデメリット

 まずは貯蓄型のメリットとデメリットについてです。

メリットについて

―保険料を払い続けていくと、将来払い込んだ保険料が戻ってきます。つまり掛け捨ての商品の場合は戻ってこないので、比べてみると保険料が無駄になりません。また掛け捨て型に比べると保険料が高いので、確定申告の際には生命保険料控除制度を最大限に利用できます。

平成24年度から保険料控除には介護医療保険料控除制度が新たに設定されましたので、医療保険料の金額が高いことは控除を受ける金額も大きいということになります。

デメリットについて

―保険料が高いということがあります。また商品が掛け捨て型の商品に比べてそれほど多くないので選択肢が選べません。さらに途中解約による解約返戻金の少なさで損をする可能性があります。

3. 掛け捨て型のメリットとデメリット

 次は掛け捨て型のメリットとデメリットです。

メリットについて

―保険料が安くて生活面での負担も少ないです。そして貯蓄型に比べて保険商品も豊富ですので選べる選択肢が増えます。また商品の内容も単純でわかりやすいです。

デメリットについて

―保険料が掛け捨てですので、保険期間中に医療給付等を受けなかった場合は本当に掛け損になってしまいます。

4. 医療保険を選ぶ際には

 実際には医療保険を選ぶ際に、貯蓄型と掛け捨て型のどちらを選ぶのかは本人の選択によることが大きいです。生活費の中から保険料を捻出しますので、掛け捨て型しか契約できない場合はわずかな保険料で済みますし、貯蓄も念頭にするのであれば貯蓄型を選ぶ方がいいことになります。

 ただ以前のように金利が高かった時代には貯蓄型商品の運用利回りもよかったのでその商品を推奨することが出来ますが、現在のような水準では掛け捨て型を選択して、ほかの方法で貯蓄を考えていくこともベターなのかもしれません。

 一応それぞれの商品を比較検討して、自分に適した医療保険を契約していきましょう。

著者の情報

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日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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