高級外車に車両保険まで提案。事故を起こしたお客さまから英雄扱い!

投稿日:2016年6月12日

自動車販売店においてはまず車が売れないと、自動車保険は当然のように提案することができません。ここで自動車販売店における営業現場の実態について自動車保険と絡めてお話したいと思います。

新人時代は国産の新車販売ディーラーで働いていました

ある国産新車販売ディーラーで営業として営業所へ配属された新人時代の思い出です。

まず営業所へ配属されると、自分の販売テリトリーが与えられ、そこに自費で購入したゼンリンの住宅地図と会社から与えられた総合カタログと名刺を持って、一人で営業活動に出されます。しかし、営業活動と言っても訪問すべきリストもなく、何をどうすればいいのかが全く分かりませんでした。やることもなかったので、飛び込みをすることにしました。私の与えられたテリトリーは、物凄い田舎です。隣家まで約数百メートル走らないと隣家が見えてこない農村地域です。

農村地域での自動車販売営業とは

農村地域というのは、地元の自動車修理工場の結びつきが強く、自動車ディーラーの営業マンで訪問しても地元の○○モータースと取引しているからと断られてばかりで、かなり精神的にきつい状況が続いていました。たまには息抜きする為に、人気の無い駐車場など探し、昼寝をして息抜きをしていました。そんなことを約一ヶ月かんしていたころ、私のテリトリー中には、小規模の住宅街もありました。

「自動車を買い替えたい」という声をもらって…

その日は、たまたま通りかかった住宅街を一件残らず飛び込みの訪問をかけようと意気込んで、仕事を始めたところ、ある借家っぽい家に車が止まっていて、その車も古くそろそろ買い替え時期ではないかと直感が働き、その家に飛び込み訪問を行いました。もちろん、初めて訪問して車が売れるなんて甘い話はありません。たまたまそのお客さんは、私と相性がいいのか初訪問してから約半年で、お客さんから

『そろそろ車を買い替えたい!』

というめちゃくちゃ嬉しい話をいただきました。それも、私が所属しているディーラーの車種から選択してくれるという、本当に涙の出る嬉しい話をいただきました。本当に飛び込み訪問を毎日コツコツ行ってきた努力が報われた瞬間でした。

さらにお客さんから自動車保険も一緒に加入したいという申し入れがあり、その頃、自動車保険は全く分からないド新人であった為、営業所へ連絡し所長に料率表とパンフレットをもってきてもらい商談の応援をしてもらいました。新車が一台売れて、自動車保険も獲得できた思い出です。

高級外車ディーラーでも働いていました

私がある高級外車ディーラーに所属していた思い出です。 ある日曜の展示会で、もうすぐ定年を迎えそうな夫婦がショールーム来社されました。 近くで待機していた私が、お客様との応対をすることになりました。 私は、お客様とのコミュニケーションを図りながら、いろいろな情報収集を行いました。

お客さまはご褒美に高級外車を購入

お客様のご来店された目的は、あと数ヵ月で定年退職するので、長年勤めた自分への ご褒美として、若い事から憧れていた高級外車に乗りたい夢を実現する為に、 いったい高級外車が総額どれ位でのれるのかを確認される為に来社されました。

お客様とのいろいろな話を進めていくなかで、ある特定のキーワードから、ある人気車種 ご案内し試乗までしただいたあげく、まだ、見積金額も提示していないのに契約との意向 をいただき、私は唖然としてしまいました。(実は、滅多にない店頭での即決の為、私の 心は大変高ぶっておりました)

自動車保険の切り替えもオススメしました!

お客様への見積金額の提示を行い、次に契約書へ進む段階で、自分でも[もしかしたら!!] との直感が働き、お客様へ等車で扱っている自動車保険への切り替えをお勧めしたところ これもあっさり契約に至ってしまい、大変ビックリ!!

併せて、車両保険をお勧めしたところ、初めてお客様から検討すると言われてしまい、 あきらめずにお勧めをし、最後のセールストークに【私に騙されたと思って車両保険へ 加入して下さい!!】といったところ、そこまで言うのならば加入するとの話になり 私も勧めた甲斐があり、内心は気持ちが頂上に達した状態でした。

やっぱり自動車保険をきちんと提案していてよかった

しばらくして、そのお客様の納車が完了し、数ヵ月後!! お客様から夜中に私の個人携帯に着信があり、何かと思い電話をとったころ 近くで、電柱に車をぶつけてしまい車が大破してしまったというSOSの内容でした。

寝ていた私は、お客様へ即座に駆けつけて、お客様の車を拝見したところ 一発廃車の状態で、怪我はかすり傷程度で特に怪我している様子はなく、命が助かっただけでも儲かったのではないかという状態でした。その日は、事故処理のサポートしお客様を自宅へ送り届けました。

自動車保険のおかげで、私はお客さまから英雄扱い

お客様が車両保険の自動車保険の内容を確認したところ車両保険は、免責金額なしの一般車両保険が掛けられていたこともあり、折角なので車両保険を使って新しい車を買い換えてはいかがかとお客様へ勧めたところ またもやあっさり決まってしまい。

昨日事故をしたばかりなのにこんなに購買意欲の高い お客様は一生で一度あるかないかの経験です。ましてや、私は、お客様から英雄扱いまでされてしまい、大変気持ちの良い思い出です。

自動車保険はこのように万が一のときにとても役に立ちます。ご自身で全て判断されず、我々のような車のプロにしっかり話を聞いて加入するのも悪くはありませんよ。

著者の情報

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日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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カテゴリー:専門家による記事,自動車保険