自動車保険の口コミでは見えない!?専門家が解説!口コミだけではわからない通販型自動車保険の事実について

投稿日:2018年2月26日

自動車保険の口コミ・ランキングサイトは本当に正しいか良く考えて

自動車保険を通販型の自動車保険に変えようと思うかたは、毎年毎年少しずつ増えているかと思いますが、何か見えない不安がありますよね。だから今、「自動車保険 口コミ」と検索されていると思います。その不安な要素が何なのか、自動車保険の専門家として紐解きたいと思います。最後までぜひお読みください。

世の中の自動車保険の口コミ・ランキング情報は比較できないし、役にたたない

いきなりこんなことを書いたら、口コミ・ランキングサイトの方から怒られるかもしれませんが、各サイトとも調査方法が適切だとは思いません。だから、役に立たないデータだと考えております。その理由が調査方法にあります。

インターネットによるアンケートの実施だからです。

皆さんも何となく感じられているかもしれませんが、インターネットによる回答はとても偏るんです。色々な技術を使って平準化しているとはいえども、その時点でやはり適切な回答にはならないのです。

回答者が偏るのです。特殊な能力がある人の回答になるので、世の中一般的な回答にならないのです。電話でランダムに回答を集めたり、路上で回答を集めるものと全く異なってくるのです。

ここからは個人的な経験値に基づく話です。損保業界は東京海上日動火災を筆頭に、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上といわゆる優秀な学生(人材)が流れていきます。実際に就職希望ランキングを発表しているサイトではこんな結果になっています。

2020年就職希望企業ランキング:総合(キャリアパーク/就活)

  1. 伊藤忠商事
  2. トヨタ自動車
  3. 三菱商事
  4. サントリーグループ
  5. 三菱UFJ銀行
  6. 全日本空輸(ANA)
  7. 資生堂
  8. JTBグループ
  9. 日本航空
  10. 東京海上日動火災保険

(出典:https://job.career-tasu.jp/2020/guide/study/ranking/

2020年のランキングには東京海上日動火災がランクインしておりますが、損保ジャパン日本興亜・三井住友海上も有名企業の中に名を連ねています。この3社だけは、毎年必ず名前を見つけられます。

私の現場の感覚を申し上げると、上位3社の人材は打ち手の多い方です。更に、細やかな対応をする可能性が高い人材が多いのが上位3社の人材だと感じておりました。

今では当たり前のように付帯される、人身傷害保険を開発したのは東京海上ですし、積み立て型の自動車保険の「もどりっち」を最初に売り出したのは、住友海上でした。

上位三社とその他の会社では人や文化、仕事に対するこだわりに違いがありました。提出される書類一つ見ても違いがあるのです。しっかりしている方が多いと感じておりました。

本来であれば、このようなアンケート結果には、この大手三社が出てくるべきなのですが、調査方法が偏っているので、大手三社以外の会社が上位に顔を出すようなことが発生してしまうのです。

損害保険会社も随分統廃合が進んだわよね~♪

 

自動車保険の口コミランキングをうたっているサイトを検証してみましょう

口コミランキングサイトと言えばいくつかイメージがわくかと思いますが、代表的なサイトを3つ取り上げてご紹介することにいたします。評価ランキングが1位から10位まではわかるようにしておきますね。

(2019年)オリコン顧客満足度ランキング (自動車保険のランキング・比較)

  1. ソニー損保
  2. 共栄火災
  3. 東京海上日動
  4. チューリッヒ保険
  5. セゾン自動車火災
  6. アクサ損害保険(アクサダイレクト)
  7. AIG保険
  8. イーデザイン損保
  9. 損保ジャパン日本興亜
  10. 日新火災

2018年6月27日から9月27日の調査でサンプル数が16,378名です。このランキング結果を出す手法は、過去のアンケート結果も使う手法をとっています。

過去4年以内に自分が運転していて自動車保険を適用したことがあり、かつ、自動車保険へ加入する際に選定に関与した人

アンケート結果を順位を正味収入保険料において自動車保険の業界トップ会社と2位にランクした緑色の共栄火災(ソニー損保アクサ損害保険の間)における正味収入保険料の違いは次のグラフほどあります。

インターネットによるアンケートは、インターネット契約者の回答数が6割から7割を占めてしまい、共栄火災の回答者は僅かな数しか集まらないはずです。数字を加工するなかで、違和感がある結果になってしまったようです。

価格.com自動車保険満足度ランキング

  1. SBI損保
  2. イーデザイン損保
  3. セゾン自動車火災

順位を明確に表示しているのはここまでです。ここから先はおそらく順位なのでしょうが、リストとして表示されています。

調査対象過去半年以内に価格.comを利用した方のなかで、現在自動車保険(任意保険)に加入している、もしくは事故時等に保険会社に連絡をしたことのある方(カカクコム調べ 実査委託先:マクロミル)

調査期間は2017年11月16日から28日ですので、おおよそ同じような時期に行った結果になると思います。

口コミランキング(https://kuchiran.jp/)

  1. ソニー損保
  2. セゾン自動車火災
  3. イーデザイン損保
  4. チューリッヒ
  5. 三井ダイレクト
  6. アクサダイレクト
  7. SBI損保
  8. セコム損保(同7位)
  9. 三井住友海上

※2017年12月の自動車保険 口コミランキングは、クチコミランキング編集部調べです。

※2017年12月の自動車保険 口コミランキングに掲載されている口コミは投稿者の体験談であり、意見です。掲載情報はあくまでも参考とし、個人の判断の上でご活用ください。

横浜の桜木町にある小さな会社ながらも、口コミランキング集のコンテンツを作り続け、今でも検索結果では上位に出てきます。

3社の口コミランキング結果に違和感を感じませんでしょうか

3社の口コミランキング結果をみてどのように感じられるでしょうか。少なくとも損保業界で働いている者からすれば違和感を感じるでしょう。

ここで2017年4月から2018年3月までの主な保険会社の元受収入保険料を確認したいと思います。

元受正味保険料(2017年度)

圧倒的に大手3社がシェアを占めています。通販型自動車保険の先駆けであったソニー損保ですら大手損保会社の1/10の規模です。つまり、東京海上日動や損保ジャパン日本興亜社が入ってこない口コミランキングは本来考えられない結果の口コミランキングなのです。

 

本当だ!テレビCMで知っている会社もあるけど、僕が知らない会社が結構あるよ。

そうよ、WEB集客に特化して広告費を抑えている保険会社もあるのよ~。

 

自動車保険ランキングの鵜呑みは危険!?自動車保険とインターネットの世界で感じた違和感

高校や大学の集まりがありましたら確認してみてください。どこの保険会社に自動車保険を契約しているかと聞くと、ほとんどの方が、東京海上日動・損保ジャパン日本興亜・三井住友・JA共済、全労済などと回答してくると思います。

先ほどのシェアの通りです。

ところが、インターネットを介して色々な取引を得意としているサービスサイトのユーザ。例えば、インターネット銀行や証券に口座を持っている方を対象にどこの保険会社に自動車保険を契約してるか確認すると、全く異なる回答になるのです。

ソニー損保アクサダイレクトチューリッヒSBI損保イーデザイン損保などなど。

これらの通販系の自動車保険に加入しているという方が、半分を超えてもおかしくないようなことが発生するのです。アンケートの調査対象者が偏っているのです。

私は口コミ自体はそこの保険会社(除く代理店のサービス)のサービスを受けた事実として、どれも受け入れて問題はないと思います。ただし、ランキングをそのまま鵜呑みにするのはやや危険な感じがしてなりません。

危険カメー

 

自動車保険はどのように決めたらいいのか

このサイト内では皆さんに情報がきちんといきわたるまで、何度もお伝えさせていただきたいと考えていることがあります。それは、何のために自動車保険に入るかです。自動車保険は死亡事故を起こした時のためと思ってください。

私がどんなに自動車保険の運転が得意でも、避けきれない事故というのは発生します。走行中の事故であれば前方不注意でこちらも過失を取られるケースがほとんどになります。

万が一の死亡事故に備えて自動車保険に加入すると考えてください。では、死亡事故が起きたときに何が発生するか。ここを見てみたいと思います。

自動車事故で死亡事故を起こし逮捕されることを考える

自動車保険は死亡事故の加害者になることを考えて契約をしましょう

自動車事故で相手を死亡させたからと言って、必ず逮捕されるということではありませんが、逮捕されるのは一般的に危険と言われるような運転運転をした場合と考えてください。

例えば、制限速度を大幅に超える制御が難しくなるような速度での運転。あるいは、無理な割り込みや幅寄せ。または、赤信号を無視した場合など。飲酒や薬物による制御不能な状態での運転はもちろんです。

どうしても急ぎのため、スピードを出して運転していたところ、思いもよらず人が飛び出してきて跳ねてしまった。起こりえる事故です。

さて、相手が亡くなってからどうなるでしょうか。

運転していたあなたはまず逮捕されることがあります。逮捕されてから、48時間以内に検察庁へ送られるかどうかが判断されます。ケースによっては書類だけが検察に送られるということもあります。

次に検察庁では24時間以内に勾留するかもしくは釈放するか、起訴するかを判断されます。勾留された場合、1週間以上は家に帰れないと思ってください。さて、その間に外の世界では何が起きるでしょうか。

 

これ知っておきたいです!何が起きるの!?

亡くなられた方の通夜式・告別式が行われる

亡くなられた被害者の方の通夜式や告別式。一般的に考えれば亡くなってから一週間以内に行われます。加害者サイドにとっては非常につらい視線を感じる通夜式であり告別式です。

ここで考えて頂きたいことがあります。あなたが加害者として勾留されていた場合、通夜式や告別式に参加できますでしょうか。無理です。参列できません。そのような場合、ご家族の方が1人で参列しますでしょうか。

あなたが加害者として勾留された場合、当然顔を出してお焼香をすることはできません。おそらく、ご家族の方。配偶者の方が出席される形になると思います。非常に辛いことをご家族の方や配偶者にお願いしなくてはいけません。

このような時に大きな違いが出るのが、加入している保険会社なのです。そして、通販型自動車保険の弱点がここにあるのです。

保険会社が示談交渉を始めるのは49日の法要(喪中)があけてから

私の加入している保険会社が色々サポートしてくれると思いたいのですが、保険会社は積極的な示談交渉を49日の法要が終わるまで行いません。喪中にお金の話をするなど、不謹慎だと思われるからです。

相手からお葬儀にかかる費用について連絡があったとしても、残されている家族・配偶者がすべて間に入って対応するということが考えられます。

先方からの連絡で、いつ通夜式や告別式が行われるということがわかっているなか、家族・配偶者は参列せずにいられますでしょうか。今後のことも考えて、お香典をもってあがるのが一般的な感覚かと思います。

通販型自動車保険では通夜式・告別式に家族・配偶者が1人で行くことになる

通販型自動車保険の最大の弱点は、最も辛い死亡事故を起こしたときに、一緒に通夜式や告別式で盾となって「頭を下げてくれる人」がその場にいないということなんです。その場で盾となってくれる人がいないのです。

「弁護士特約に入っているから大丈夫!」と思われるかもしれませんが、弁護士さんは頭を下げるのが仕事ではありません。問題を解決させるのが仕事です。実はこれは代理店さんの仕事なのです。それを省いたのが通販型自動車保険なのです。

通販型自動車保険に加入すれば、自動車保険は確かに安くなります。ただし、一緒に頭を下げてくれる代理店さんを失うという事実を忘れないで欲しいのです。

保険料の違いは確かにありますが、その金額は万が一のために支払えない金額の違いなのかしっかり確認をしてください。そして、万が一のときに耐えられるメンタル(心)があるかを確認してください。

あなたが一人身で事故を起こしても、すべて自分で吸収するということになるような方であれば問題はないと思います。残された方に迷惑をかける可能性がある場合、本当に大丈夫なのか。しっかり検討の上通販型に移行してください。

 

知りませんでした!旦那さんが運転者なら奥さん一人に行かせることになるリスクがあるということですね?

そうよ~。安いのは大切なことだけど、失っている物事があることも理解してほしいわ~。

 

私は本当の安心を求めて大手損保会社の代理店に自動車保険をお願いしています

私の自動車保険の決め方があります。以下の要素できめます。

  1. 地元の専業代理店さんであること
  2. できればベテランであること
  3. 大手の損害保険会社の商品を取り扱っていること

各大手損害保険会社のホームページを見れば、どこに地元の代理店さんがいるか検索することができます。私も引っ越しをしてから、まずインターネットで代理店を検索しました。

そして、保険料が通販型自動車保険より高くなることを承知しながら、最悪の死亡事故事案を考え、自動車保険に熟知した地元の専業代理店さんにお願いをしております。

たった数万円の違いで、万が一のときに残される家族に辛い思いをさせるリスクを負い続けたくありません。これこそ保険だと思っています。

また、ここでなぜ地元の専業代理店さんかというと、保険ショップのような代理店の場合、人の出入りが激しく、翌年いなくなっている可能性があるのです。長くその地に居続けてくれる方。何かのときすぐに駆けつけて頂ける方。

このような方を求めて私は今も自動車保険に加入し続けております。

また、選択肢として専業代理店と申し上げましたが、自動車を購入した自動車販売会社の営業担当者がやり手の方であれば、それでもかまわないと思います。一緒に家族のカーライフを守っていただける方です。

バランスカメ~!

 

自動車事故で知る自動車保険の安心について

筆者が2019年3月30日(土)。自動車で花見に出かける途中、運悪く追突事故に遭いました。ケガ無くてよかったのですが、相手の自動車は任意保険に加入していない無保険自動車でした。

事故にあった瞬間は、この自動車保険に加入してて良かったと思った瞬間でした。

家に戻り早速、追突された自動車を自動車ディーラーに持ち込み、概算の修理見積もりを取りました。20万円から30万円ぐらい修理費用としてかかると言われました。私は面倒なことで時間を取られたくないので

「私の車両保険を使う前提で進めてください。」

と伝えました。

私がなぜこのようなことを言えるかというと、私の自動車保険には「車両無過失事故に関する特約」という特約があり、相手からの追突事故や赤信号無視など、自分が無過失で車両保険を使っても事故扱いしない特約が付いているのです。

つまり、私が事故相手に対して自動車の修理代に関する求償権を持っているのですが、先に保険会社に修理代を支払ってもらうことで、求償権を保険会社に渡してしまうのです。

保険会社はいつ回収できるかわからない私の自動車の修理代を追いかけ続けることになるのです。

次の自動車保険の更新がきても、事故は無かったこととしてそのまま等級は進みます。このような、相手が無保険自動車の場合、とても役に立つ特約なのです。

では、ダイレクト系の損害保険会社が全てのこの特約を持っているか。私が事故直後(2019年3月現在)に調べたところ

でした。

もし、テレビコマーシャルでよく見かける、ソニー損保アクサ損害保険に加入していたら、先に自分の車両保険を使うことができるのですが、自動車保険の更新時に3等級ダウンして保険料が値上がりします。

これを防ぐためには、保険会社が事故相手から修理代をしっかり回収する必要があるのです。5万円から10万円の自動車保険料を支払えないかたから修理代を回収するのは本当に大変なことです。

 

車両保険1つでも大きな違いがあるんですね!

そうよ~。口コミ情報ではわからない重要な情報よ~♪

 

最後に

自動車保険 口コミ」というワードで自動車保険の新規契約や更新前の情報収集をされていたかと思いますが、一番重要なのは通販型自動車保険と代理店を介した自動車保険の違いは死亡事故にあるという点。

最後までお読みいただいた方には理解いただけたかと思います。本当の安心とは何なのでしょうか。

私自身、安い保険料で高い補償を得られるのであれば、それはとてもいい話だと思っています。ただし、きちんと前提を理解してからでないと、何のために保険料が安い通販型の自動車保険にしたかわからなくなります。

ご自身が置かれている状況をよく勘案したうえで、加入される自動車保険会社は選べられるようにしてくださいね。

通販型自動車保険の選び方についても紹介しているわよ~♪時間があったら、どこの保険会社を”おすすめ”しているか確認してみて~

 

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著者の情報

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日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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カテゴリー:編集長コラム,自動車保険